睡眠時無呼吸症候群の歯科的治療

Treatment for Sleep Apnea Syndrome

睡眠時無呼吸症候群とは?

About

 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome : SAS)は、睡眠中に何度も呼吸が止まる疾患です。睡眠中に呼吸が何度も止まると、血液中の酸素が不足するため、脳や心臓に負担がかかります。また、夜間に熟睡できないことにより日中に強い眠気に襲われ、判断力が低下してしまい、社会生活に大きな影響を及ぼします。

日本においては、成人男性の約3〜7%、成人女性の約2〜5%が罹患していると推計されています。

歯科的アプローチの対象となるのは、SASの90%を占める閉塞型の睡眠時無呼吸(OSAS)です。気道に舌根部(舌の付け根の部分)が沈下することで気道が狭くなったり、塞がったりすることで閉塞型の睡眠時無呼吸が起こります。これらを防ぐために、下顎を前方に誘導する装置(スリープスプリント)を就寝時に装着します。

スリープスプリントを作製するためには、医師の診断と歯科医療機関への紹介状が必要になります。医療機関において必要な検査と診断を受けたうえで、ご相談下さい。